■神奈川みどり計画(案)の策定について〜保全・再生・創出をめざして〜

 神奈川県では、現在、神奈川みどり計画」(案)を策定中です。この計画のあらましについて、ご説明します。
◎背景と目的

かながわのみどりの現況(出典:県森林課)
 神奈川県は、日帰り可能な県土に多種多様な自然や景観が広がっていることが大きな特徴となっていますが、「神奈川みどり計画」(案)では、こうした自然環境(植物や樹木及びそれらを育む水系を含む生き物の生息・生育空間や人のくらしのなかで育まれてきた空間など)を包括してみどりととらえています。

 都市化に伴うみどりの減少や農地、森林における手入れ不足によるみどりの機能低下などが課題となっており、みどりの量と質の確保が求められています。

 一方、県民の8割以上が「身近に親しめる緑や水辺があること」を重視し、また「景観緑三法」などみどりの持つ多面的・公益的機能に着目した法令等の制定や改正が相次いでいます。
 そこで、「かながわ新みどり計画」など、みどりに関わる既存の3計画を統合し、次の3点を目的とした計画を策定しました。

○県全体のみどりの保全、再生、創出の体系的指針をわかりやすく示すこと。
○みどりの配置及び具体的な保全、再生、創出の手法と施策を示すこと。
○みどりの量とともに、質の確保に取組み、生物多様性の保全と充実を目指すこと。

 なお、この計画は、「神奈川県環境基本計画」等の関連計画であり、また、都市緑地法に基づく「広域緑地計画」としての性格もあります。

 計画期間は、平成18年度から27年度までの10年間として、22年度には見直しを行うこととしています。
◎みどりの持つ機能等
 策定にあたっては、生物多様性の確保、環境の維持・改善、水源かん養など「みどりの持つ機能と役割」と県内における「みどりの現状と課題」を分析し、みどりを保全する「制度」の活用を検討しています。
◎施策の基本理念等
 計画では、みどりの量とともに質的な確保に取組んで、生物多様性の保全と充実を目指し、「人と生き物と生活空間を育むみどり豊かなかながわをめざして」を基本理念とし、「多様な生態系の確保」「拠点となるみどりの確保」「みどりを活かしたまちづくり」「農地や森林の保全」「市民協働と自然環境教育の推進」を施策の基本方向としました。
◎緑化域等
 自然条件や地域の特性・標高域及び土地利用の面から共通の課題と地域的なつながりを持った地域について9つの「緑化域」を設定し、それぞれの基本方向に沿って量の確保や質の向上を推進するとともに、緑化域を相互につなげることや県域を越えた広域的な水とみどりのネットワークの形成をも図っていくものとしています。

【左写真】県立座間谷戸山公園(座間市)
◎ みどりの将来目標と計画の推進

県立座間谷戸山公園(座間市)
 みどりの将来目標」として、みどりを量的に確保しネットワークを形成する面と、質的に向上させネットワークを強化するというふたつの面から考えています。

 目標とする量」については、地域制緑地など保全の担保性の高いみどりの面積の県土面積に対する割合(みどり率)として、平成16年度時点の約45%(約109,520ヘクタール)の現状を平成27年度には約49%(約118,360ヘクタール)にすることを目標とします。

 目標とするみどりの質」については、定量的な把握が困難なことから、一律の規準は設けず、主要な取組みを計画的に進めていくことします。
(主要な取組み)
○多様な主体の協働・連携による都市のみどりの保全
○みどりの維持管理の仕組みづくり
○景観づくり施策との連携
○都市におけるみどりの創出
○三浦半島緑化域のみどりの保全と活用
○里山づくり
○なぎさ緑化域のみどりの保全と活用
○水源の森林づくり等の推進
○丹沢大山の保全と再生

 この計画は、平成18年4月より実施されますが、計画内容の実現に向けては、県、市町村、県民、NPO、企業等が連携して取組むことが大切と考えております。

 皆様方のご理解、ご協力をぜひよろしくお願いします。



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